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長生きもリスク?早めの備えでゆとりある老後を

ファイナンシャルプランナー 山本 裕

世界で最も平均寿命の高い日本ですが、これからも医療技術の進歩などからさらなる伸びが予想されます。これらに備えるために、社会保障制度に加え、自己責任による対応が必要と考えます。ハッピーリタイアメントを迎えるように早めに考えていくためには。

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老後の介護と医療

年齢を重ねるにつれて、病気やけがの可能性が高まるのはご存知の通りです。治療のための入院や療養が若い時に比べて増えることは容易に思いつきます。

でもその治療の後はいかがでしょうか。完治して、元通りの生活に戻れると思いますか。もちろんすべてそうなるとは限りませんが、中には脳梗塞や、足の骨折などが原因でそのまま寝たきりの生活になることも珍しくはありません。

介護と一言で言うのは簡単ですが、現実には、かなりの増加傾向で、本人はもちろんそれに関わる家族も経済的なものだけでなく肉体的・精神的に追い込まれることがあります。介護状態になったとしても、お世話する側もされる側もゆとりのある中で過ごしたいものだと思います。

経済面からみた場合、基本は公的介護保険の利用になりますが、よりよいサービスを受けたければ自己負担で追加するかたちになります。いったん介護状態になるとそこから改善し元の生活に戻れることは非常に難しいことから、その資金が永遠とかかっていくことに対する不安は非常に大きなものになってくることが予想されます。

経済的に対応していくことができるのか、どういう介護を希望するのか、家族の状況も踏まえて元気なうちに考えておくことが、自分のためだけでなく家族のためになると思います。

長生きリスクとはいったいどういったものでしょう

平均寿命は女性約85歳、男性約80歳ですが、平均寿命とは0歳からみた平均ですので、現実的にはもっと長生きする方は、多くいらっしゃいます。

長生きすること自体は、素晴らしいことだと思いますが、これからの老後については、手放しに喜ぶことはできないと思います。

それでは、ハッピーリタイアメントを迎えるにはいくらぐらい必要なのでしょうか。例えば60歳までに現金で3000万円用意できたとして、これで安心でしょうか。60歳代前半の老齢厚生年金は、支給開始年齢が段階的に引き上げされ、全ての人が60歳から受給できるわけではありません。65歳までの期間は自己負担で生活をすることになります。例えば、現在40歳のご夫婦が60歳になったとして、夫婦の最低生活費といわれる平均1か月あたり25万円ずつ取り崩して行ったとしても、5年間で1500万円も使ってしまいます。65歳から残りの1500万円で長い老後を暮らしていけるでしょうか。とても無理と悲観せずにまずは少しずつ積み立てをすることが大切です。

個人年金や終身保険など貯蓄性の高い商品で、若いうちから始め、計画的な資産形成を行いゆとりある老後生活を送りましょう。

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